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抽象的な水彩画の描画

性教育に関する書籍の紹介

幼児から高校生まで、さらに性教育をどのように行ったらよいか

お悩み解決の手助けになる絵本・本をご紹介。

​先生向けの指導資料もご紹介します。

子どもたちへ“多様な性”“ジェンダー平等”​
を伝えていくためにおすすめの絵本​

やっぱり子どもに性について、話すことに抵抗があるという時におすすめなのが絵本です。

親子でコミュニケーションを図るのに、とても役立ちます。​

 

お仕事や日々の家事で忙しいと、絵本を用意することや読み聞かせをするのも大変な時もあると思います。私は、仕事から帰ってきて、夜に子どもたちと絵本を読もうとすると、疲れて、本すら持っていられなかった時もありました。

 

そんな時のおすすめ方法は、お布団のなかにはいって、本は使わずに、お話しを自由に自分でアレンジして語りかけます。意外と絵本がなくても、色々想像していくのが楽しいようで、子どもたちには好評です。​

時間がある時や余裕のある時には、ぜひ絵本を手にとって、お子さんたちと絵を楽しみながら読んでみてください。

 

今では、子どもたちが素直に多様な性のあり方やジェンダー平等のあり方を受け取っていく反応をみるのが面白くなり、毎晩絵本を読むことが習慣となりました。​

子どもたちの反応があまりなくても、実は子どもたちなりに何かを感じとっていたということが分かることもありました。

 

時間をおいて、子どもたちの興味のあることは何かを探りながら、読んであげると、また違った反応がみられるかもしれません。​ぜひお子さんと楽しんでみてください。当時、3歳と6歳の子どもに読み聞かせたときの様子も一緒に紹介したいと思います。​

【コメント】​ 性の多様性だけでなく、多様な家族について書かれています。​”おとうさんだけのいえ、おかあさんだけのいえもある。​どっちもいなくて、おじいちゃん、おばあちゃんとくらしてるこも。”(本文抜粋)​読み進めていくと、6歳になる息子は、「男の人同士も一緒に暮らしてるよね」と​言ってきました。「そうそう、日本はまだ男の人同士が結婚できる制度がないけど、​お互いに好きで一緒に暮らしている人もいるよ。」と話すと、自然と受け止めて​いるようでした。固定概念のない早いうちから、多様性を理解し、自分とは​違うものを排除するのではなく、お互いに理解し合い、助け合いながら​生きていけることを知ってもらいたいです。​

いろいろいろんなかぞくのほん
文:メアリ・ホフマン 絵:ロス・アスクィス 
訳:すぎもと えみ 
少年写真新聞社 
【あらすじ・内容】​
少し昔の本にでてくる家族は、お父さんが一人、お母さんが一人、男の子が一人、​女の子が一人。でも、実際の家族の形や大きさは色々。お父さんとお母さんと​暮らしている子どもが多いけど、おとうさんだけの家、お母さんが二人の家、​養子や里子として家族に迎えられる子もいるし、いろいろ。家族の住んでいるところや​仕事や休みの過ごし方、食べているもの、服装も家族によってそれぞれ違う。​

【コメント】​ 「からだの大きい人、中くらいの人、小さい人がいて、肌の色や目の色もこんなに​色々な色があるんだね。」と、子どもたち(6歳、3歳)は興味津々でした。​よく外出先で「どうして、あの人は髪の毛がないの?」「どうして肌の色があんな​に黒いの?」という質問を受けて、困ったことはないですか?​私は「そんなこと言っちゃだめ!」というばかりで、どう子どもたちに伝えていこうか​悩んでいました。この本を読んだ後に、「いろいろな人がいるよね。みんないろいろで​いいよね。でも体や見た目のことを言われるのが好きじゃない人もいるよ。」と伝える​ようにしてみました。​ スコットランドのあそびの絵があり、​「どうして男の人がスカートなんてはいてるの?」と6歳の息子。​「スコットランドでは正装といって、男の人がスカートをはくんだよ。」​「へ〜。でもぼくは嫌だな。」​「はきたくなければはかなくてもいいんだよ。その人が好きではいていたらいいよね。」​「そうだね。」​最後の絵はとってもにぎやかで、いろんなひとたちを見つけて、盛り上がります。​最初から読まなくても、子どもが興味をもった箇所から読んだり、話していくことが​できると思います。

せかいのひとびと
絵・文:ピーター・スピアー  訳:松川 真弓 ​
評論社​
【あらすじ・内容】​
世界にはこんなにたくさんの人がいても、同じ人はいない。生まれた時からみんな​ 一人ひとりちがっている。​ からだのかたちや生まれた時の姿、肌の色に目の色、鼻や耳、口の形。髪の毛の色​ や洋服、おしゃれも色々。遊びや住んでいる家、お金持ちの人もそうでない人も。​ 「ほらね わたしたち みんながみんな それぞれ こんなに ちがっているって​ すてきでしょ?」(本文抜粋)

【コメント】​ 「6歳の息子と3歳の息子と一緒に読みました。​とにかく家族みんながとても楽しそうで、それが絵を通して伝わってきます。​ちがいを受け入れなれないご近所さんが何度か登場します。​「何で怒ってるのかなぁ?」と息子は不思議そうに尋ねてきました。​「なんでだと思う?」「ロックナーさんは、ふたりのママが子どもたちを育てている​っていうちがいが受け入れられないのかもね。 うちは、お母さんとお父さんと​あなたたちの家族だけど、いろんな家族があるんだよ。​この本のように「ふたりママ」のお家もあるし、「ふたりパパ」もある。​「ひとりママ」だっているよ。ちがっていていいんだよ。」こんなふうに会話ができるかなと​思います。まだ6歳の子どもにはすべてが理解できないようでしたが、​7、8歳くらいのお子さんにはもっとちがった反応がみられるかもしれません。​

ふたりママの家で
絵・文:パトリシア・ポラッコ 
訳:中川亜紀子 
​サウザンブックス社​
【あらすじ・内容】​
わたし、ウィル、ミリーの3人きょうだいには、ママがふたりいる。​養子に迎えられた3人の子どもたちは、ふたりのママに愛情たっぷり育てられ、​お家の暖炉の前でおしゃべりしたり、みんなでご飯をつくって食べたり、​一緒に踊ったり、楽しく笑いの絶えない毎日。​みんな「ふたりママ」のことが大好きだけど、中には違う考え方の人もいる。​「ふたりママの家」は、他と変わらない家族の家。お父さん、お母さん、子どもたちという典型的な家族とちがいはあっても、それは「まちがい」じゃないという作者の​メッセージがこめられています。​

【コメント】 6歳の息子と3歳の息子とも、あかねこちゃんの可愛さとあかねこちゃんとあおねこちゃんの間に生まれたカラフルな子猫ちゃんの可愛さに夢中でした。 「本当に赤い猫なんているのかなぁ?」という息子の言葉から始まり、「いるのかもしれないよ。いろんな色の猫がいるよね。みんなと同じがいいのかな?他の人と違っていても、自分がいいと思っていたらそれでいいよね。」というと、「うん。赤でもいいよね。」 最後に、あかねこちゃんとあおねこちゃんに7匹の子猫が生まれてきた場面を活用して、こんな質問をしてみました。 母:「お母さんねこはあかねこちゃんとあおねこちゃんのどっちかなぁ?」 息子:「あおねこちゃんがお父さんじゃない?」「なんでそう思うの?」 息子:「あおねこちゃんのほうが体も大きいし、青色だから。」 母:「体が大きいと男の子なのかな?お母さん、お父さんよりも背が高いよ。色も青色が好きだよ。」 息子:「そうだね。僕も赤色好きだ。」 母:「そうそう、体が大きいから、青だからといって、男の子っていうわけじゃないんだよ。女の子でも青が好きな子もいる。みんなあかねこちゃんみたいに自分の好きなものを好きっていうことが大切だね」 と説明すると、神妙な顔つきで話を聞いてくれました。 あかねこちゃん、家族とはどうなったんだろう?と心配していましたが、背表紙を見ると、ほっこりします。

わたしはあかねこ
作:サトシン 絵:西村敏雄 
文渓堂
【あらすじ・内容】​
あかねこちゃんはきょうだいみんなと全然違う色だけど、きれいでかわいい赤色が好きだった。かあさん、とうさん、きょうだいはあかねこちゃんの毛の色をどうにかして変えようとするけれど、わたしらしさを分かってもらえないあかねこちゃんは、家をとびだした。いろんなところを旅して出会ったのが、あかねこちゃんのけなみをきれいと言ってくれたあおねこちゃん。あおねこちゃんといつもいっしょに暮らして、カラフルな7匹の子猫が生まれる。

【コメント】 作者は、この絵本を「人を外見で判断することやだれにでも長所や弱点があるということ、自分自身に正直であることがどれほど重要かなどについて話し合うきっかけになってくれれば」という願いをこめて作りました。 日常を振り返ると、周りからこうあるべきだという姿を押し付けられることは大人でも少なくないと思います。私たちは知らず知らずのうちに、「お母さんだから」「お父さんだから」という言葉に支配されているのではないでしょうか。人からなんと言われようと、本当の自分の色をだしていくことが大切なんだよということを親子で考えていくきっかけになると思います。

【子どもの反応】 とてもシンプルで、3歳の子も6歳の子もじっくりと耳を傾けて聞くことができます。 息子:「レッドすごい、かっこいいね!よかったね。」 母:「本当だね。お友達のパープルがお手伝いしてくれたんだね。レッド嬉しそうだね。」 息子:「そうだね。でも、青いイチゴだって、青いハートだって、青いサクランボだってかっこいいよね。」 母:「いい発見だね。お母さんもそう思う。青のイチゴだってかわいいと思う。何よりレッドが嬉しそうなのがいいよね!レッドをよーく見ると青だったんだね。この赤いラベルがついていたら、青って気づかないかもね。お友達や周りの先生のお話をよく聞いたり、見たりしないと、本当に相手のことは分からないのかもね。お母さんはおっちょこちょいだから気をつけないとなぁ。レッドは、赤色のものが描けなかったけど、青色のものをこんなにきれいに描けるんだね!すごいね!」

Red あかくてあおいクレヨンのはなし
文: マイケル・ホール 訳:上田 勢子
子どもの未来社
【あらすじ・内容】​
レッドは中身は青なのに赤いラベルを貼られているクレヨン。
でも赤く描くのが得意ではありません。
周りの文房具たちが助けにきてくれても、レッドがどんなに頑張ってもうまくいきません。
新しい友達のパープルに手伝ってもらってレッドは新しい自分を発見するのです。
マチルダとふたりのパパ
作:メル・エリオット  訳:三辺 律子
岩崎書店 
【あらすじ・内容】
​パールは転向してきたマチルダとすぐに仲良しになりました。
マチルダにはふたりのおとうさんがいます。
ある日、マチルダのふたりのおとうさんからゆうごはんに招待されました。
きっとうちとは違って、お父さんがふたりなら、楽しさも2倍。マチルダのおとうさんたちもうちのパパみたいにケーキやアイスクリームがすきかも。夕ご飯はお菓子だったり!
と想像していたパールですが、うちのママとパパとかわらないんだよ!と帰ってきたパール。

【コメント】 同性婚や多様な家族が描かれた絵本です。 6歳のコメント 息子:「お父さんがふたりの家族もいるんだね。」 母:「日本では、結婚できる法律がまだないけど、パートナーシップ制度といって、男の人同士や女の人同士がパートナーとして認められる制度もあるんだよ。」 まだパートナーシップ制度について理解するのは難しいかもしれませんが、小学校中が学年以上から、このような制度について話題にするのもいいですね。

【あらすじ・内容】
​ニューヨークのセントラル・パークにある動物園であった本当のお話。
男の子ペンギンのロイとシロはいつも仲良くいっしょ。
2匹は、仲間のペンギンたちが「わが家」をつくるのをまねて、石で巣を作り上げ、ほかのペンギンカップルと同じように仲良くいっしょに眠るようになりました。
産卵期になり、他のペンギンたちのまねをして、石を温める2匹をみて、飼育員は他のカップルが育てられなくなった卵を巣にいれてやります。
朝も晩もロイとシロは、毎日毎日、大切に卵をあたため、パパになっていくお話です。

【コメント】子どもたちは、動物や生き物のお話が大好きです。 「本当にあったお話なんだって!」と言うと、とても興味深く、話しを聞いてくれました。 そして、自然界は”多様性”にあふれています。 私はあまり詳しくはないのですが、カクレクマノミは、雌が死んでしまうと、雄が雌に変わります。 トウゴロウイワシは卵が育つ水の温度で雄と雌が決まります。 キュウセンは若い時に雌だったのが歳をとると雄になります。 自然界では1500種もの動物において、同性間の性行動が確認されているようです。 この絵本のなかで描かれていたペンギンの他にも、羊、ライオン、キリン、バンドウイルカやトンボなどでみられるそう。 生物をはじめとする自然界のお話は、性の多様性はもちろん、命がどのようにつながっていくのかなど、子どもたちと共に学び、性教育に活用できると思います。

タンタンタンゴパパふたり
文: ジャスティン・リチャードソン&ピーター・パーネル 
絵:ヘンリー・コール 
訳:尾辻かな子、前田和男 
ポット出版

多様な性についてもっと学ぶための本

多様な性についてもっと学んでみたい方へおすすめの本。
子どもたちが中学生、高校性になってから読める本もご紹介します。

先生と親のためのLGBTガイドもしあなたがカミングアウトされたなら
著:遠藤まめた (合同出版)
まめたさんは、トランスジェンダー当事者としての経験から、多様な性を生きる子どもたちがどのようなことで困っているのかを伝える活動をしながら、10代後半からの当事者の子どもたちの支援に携わっている方です。
多様な性に関する基礎知識から専門知識、当事者の子どもたちの
悩みや困りごと、それに対し、教師や親がどのように対応したらいいのかについて、具体的に分かりやすくまとめてくださっています。
もう少し、多様な性について深く学んでみたいと思ったら、ぜひ手にとってみてください。
著:渡辺大輔 (平凡社)
性の多様性について、中学生の質問に答えていきながら進められ、
授業を受けているような感覚で学べる本です。とても分かりやすく書かれていて、大人にとっても勉強になります。多様な性って?人を好きになるって?
社会のなかでみんなが自分らしく生きていくためになにができるかを問いかけてくれます。子どもが中学生になってから読んでもらいたい本です。
中学生の質問箱 性の多様性ってなんだろう?
改定新版 LGBTってなんだろう?
自認する性・からだの性・好きになる性・表現する性
著:藥師実芳 笹原千奈未 古堂達也 小川奈津巳 
編集協力:認定特定非営利活動法人ReBit(りびっと)合同出版
多様な性のあり方から、多様な性を生きる子どもたちが悩んでいること、学校生活のなかで誰もが過ごしやすい環境にするためにはどうしたらいいのかがとても分かりやすく書かれています。学校のなかで友だちのことや将来のことなど様々な不安を抱えている多様な性を生きる子どもたちはもちろん、みんなが居心地のいい学校生活を送るためにはどのような配慮があればよいのか、考えられる1冊です。親はもちろん、子どもが小学校高学年くらいであれば一緒に、多様な性を知るためにおすすめの本です。多様な性を生きる学生50人のリアルな声も書かれています。
いろいろな性、いろいろな生きかた 全3巻

1.いろいろな性ってなんだろう? 
2.だれもが楽しくすごせる学校 
3.ありのままでいられる社会
監修:渡辺大輔 (ポプラ社) 
- 小学校中学年以上向け
いろんな性があることを学ぶことができる導入編から、学校生活のなかでセクシュアルマイノリティの人が抱える悩みを知ることができる学校編、ありのままのセクシュアリティで、誰もが暮らしやすい社会にするために活動している人たちを知る社会編の3巻からなる本。
イラストや写真でいろいろな性やいろいろな生き方をしている人たちの声が聞こえる素敵な本です。子どもと一緒に読んでみて、話し合うことができると思います。
もっと知りたい!話したい!セクシュアルマイノリティ ありのままのきみがいい

1.セクシュアルマイノリティについて
2.わたしの気持ち、みんなの気持ち
3.未来に向かって
日高庸晴 イラスト:サカイノビー (汐文社)
読者の対象を小学校高学年からとしていて、とても分かりやすく、大人にもおすすめの本です。第1巻では、今回の講座でも取り上げた自分の性のあり方をどのように表現するのか、LGBTQについて一つ一つ丁寧に説明してくれています。セクシュアルマイノリティについて誤解していることを正しく理解できると思います。第2巻では、セクシュアルマイノリティの子どもたちの自分と向き合う姿、家族との関係、生きづらさ、学校での生活がどうだったのか当事者の声、気持ちがつまっています。第3巻では、社会や企業の取組みや世界のセクシュアルマイノリティの現状についても紹介されています。自分らしく生きるために、学びの大切さや自分の心と体を大切にしようなど、全ての性の子どもたちに大切な内容になっています。
カミングアウト・レターズ 
子どもと親、生徒と教師の往復書簡(2016)
ゲイやレズビアンの子どもたちが親、教師へカミングアウトした道のりをふり返る手紙、カミングアウトする手紙の往復書簡、19通の手紙がのせられています。カミングアウトにいたるまでの不安や困難さ、親や教師が子どもからのカミングアウトにどう向き合っているのか、手紙のやりとりから多くのメッセージが読み取れます。
当事者が特別な人たちなのではなく、身近な人であることが分かると思います。
編著:RYOJI+砂川秀樹 太郎次郎社エディタス

多様な性についてもっと学ぶための本

◉『LGBTQを知っていますか?“みんなと違う”は“ヘン”じゃない』 監著:日高庸晴 著:星野慎二ほか 少年写真新聞社
◉『はじめて学ぶLGBT:基礎からトレンドまで』 著:石田仁 ナツメ社
◉『性別に違和感がある子どもたち』 著:康純 合同出版
◉『性別がない!人たちとのつきあい方 ~実はあなたにも当てはまる20の性別パターンガイド~』 著:新井洋 ぶんか社
◉『ゲイのボクから伝えたい「好き」の?がわかる本 みんなが知らないLGBT』 著:石川大我 太郎次郎社エディタス
◉『ダブルハッピネス』 著:杉山文野 講談社文庫

​先生向け資料など

◉奈良教職員組合 
教職員のための性的マイノリティサポートブック制作実行委員
URL:教職員のための性的マイノリティサポートブック(Ver.4.2)

◉多様な性についての教材キット 中学生版Ally Teacher's Tool Kit
URL:https://rebitlgbt.org/project/kyozai/chugakko
中学生向けに多様な性を教えるための教材キットです。

先生向け資料と生徒向け資料が無料でダウンロードできます。

先生が学校で多様な性について教える際の教材にはなりますが、親が見てもとても分かりやすい内容です。
上のお子さんがいる方は、お子さんと一緒に見てもいいかもしれません。
どのように学びを進めていけばいいのかが分かりやすく書かれています。

性教育について学べる本

最近では、家庭で幼児期から性教育を始めよう!というテーマの本が数多く出版されています。
子どもたちへのいろいろな伝え方が分かりやすく書かれているので、
ご自身やお子さんに合ったものを選んで実践してみてください。

0歳からはじまるオランダの性教育(20218)
著:リヒテルズ直子 (日本評論社)
オランダでは、4歳から20歳まで、性教育が義務づけられています。毎年春になると、各地で「春のもぞもぞ週間」と名づけられた性教育推進週間が開催されます。
多くの学校でゲームをしながら性の知識を学んだりするそうです。
教育の具体的な内容や”性の多様性教育”についても具体的にどのような学びをしているのかが分かりやすく書かれています。
かつては日本と同じように性に対してオープンではなかったオランダの性教育から学べるものがあるかもしれません。
一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方 おうち性教育はじめます(2020)
著:フクチマミ 村瀬幸浩 (KADOKAWA)
マンガで性教育を子どもにどのように伝えていくかが分かりやすく書かれています。幼児期からどのように声かけし、接していくかがとても分かりやすくまとめられています。親も一緒にからだやこころのことについて学ぶことができると思います。
仕事や育児に追われ、本を読む時間がないという方におすすめです。
親子で話そう!性教育 子どもを性被害から守るために大切なこと(2020)
監修:浅井春夫 艮香織 (朝日新聞出版)
今回の講義にもでてきた包括的性教育の重要性が分かりやすく書かれています。
からだの名前を知ること、赤ちゃんはどこからくるの?という質問への答え、水着ゾーンなど親が知りたいと思う内容が書かれています。性被害から子どもを守るために、どのように自分を守るか、子どものネット利用で注意すべき点が簡潔にまとめられています。
思春期の性と恋愛 子どもたちの頭の中がこんなことになってるなんて!(2020)
著:アクロストン 制作協力
にじいろ (主婦の友社)
いまどきの子どもたちがどんなことに悩んでいるのか、元養護教諭のにじいろさんが子どもたちのリアルな声をあげてくれています。それに対して、親たちがどのようにアプローチしていけばよいかがとても分かりやすく書かれています。子どもたちと日常会話のなかで性の話題を取り上げることへの抵抗が減るかもしれません。
世界中の女子が読んだ!からだと性の教科書(2019)
著:エレン・ストッケン・ダール ニナ・ブロックマン 監修:高橋幸子 訳:池田真紀子(NHK出版)
著書のお2人はノルウェーの医師で、2015年に医学生だった時に開設したブログがもとになっています。女性の身体のしくみについて、とても分かりやすく書かれています。大人も自分自身の身体を学ぶことのできる1冊だと思います。中学生から高校生のお子さんに手渡して読んでもらいたい本でもあります。女性だけでなく、どの性の方にもおすすめです。
赤ちゃんってどうやってできるの?いま、子どもに伝えたい性のQ&A(2020)
著:アクロストン (主婦の友社)
性教育のワークショップを開催したり、性教育の知識の発信などの活動をされている医師夫婦が書いたものです。医師の目線で「からだのしくみ」を知ることを大切にしていて、赤ちゃんてどこからうまれるの?や体の発達について、性器の名称と役割など、子どもたちへどう伝えていくのかがシンプルに書かれています。お二人が日々の活動や性教育の知識について発信しています。
https://acrosstone.jimdofree.com/

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